【日記】同じだった
こちらの有料日記は、僕の案内不足なんですがまだ有料メニューを配信していないのに何故か有料の会員になってくれた方があの、無視できないくらいの人数いらっしゃってくださいまして。
その人たちに何もないのが申し訳なさすぎて急遽作成した日記です
以後有料メニューも充実させていきますので、いったん許してください。(需要があるのなら日記も書きます。需要を教えてください)
※下ネタが含まれます。
同じだった
数年前、知り合いの社長の車に新卒の部下である菊地と共に乗っていた日の話。
先月に50歳を迎えた日に新しい車を買ったという社長の運転で、僕らは目的地である千葉の奥地まで高速道路で向かっていた。
ただその日、高速道路はものすごい渋滞していた。新車をかっ飛ばしたかったであろう社長が明らかにイライラしていて、車内のBGMがZARDの「負けないで」だったこともあり車内の雰囲気はとてもよくなかった。
なんとか社長の機嫌を取ろうと、僕は菊地に「とにかく話題を提供し続けるんだ」とLINEをした。しかし新卒で取引先の社長とのドライブに連行された菊地はめちゃくちゃ緊張していたのか、車の空調を1回だけ褒めた後は一切の話題を提供しなかった。
結局ずっと俺が社長に話しかけ、すごく気を遣いながらドライブを続けていた。しかし渋滞は長く、ほとんど初対面の我々の話題は尽きかけていた。BGMがB'zの「もう一度キスしたかった」に変わった。車内の空気がずっと悪い。
その時、渋滞の原因が見えた。
どうやら事故渋滞だったらしく、半壊した軽自動車がそこにはあった。ゆっくりとその横を通り過ぎていく車両たち。
前に倣って僕らの車も通り過ぎる。その時、社長が変なテンションになった。
「あーあーあー! 最悪ですねえ!」
すごく大きな声を出し、どこか、目をキラキラさせる社長。
そこで渋滞はパッと開けて、車のスピードは一気に上がる。
「マキヤくん、音楽をプレイリスト3ってのに変えてもらっていいかな。今のは渋滞用だから」
渋滞用のプレイリストを作ってるのも怖いし、そこに「もう一度キスしたかった」入れてるのも怖いなと思いながらも社長のスマホを操作し、社内にイケイケな音楽が流れ出す。